介護士の悩み

介護士はきついから諦める?実際に遭遇するきつい場面とアドバイス

介護士という職種は、やる気さえあれば資格や経験、年齢関係なくどなたでもはじめられる

敷居が低いといわれる職種だし、社会の高齢化でこれからもさらに需要が伸びてくるであろう魅力的な仕事です。

しかし、介護士は不足している。

これは、介護士の仕事がきついと思われていることが原因の1つにあると思います。

人のお世話ができると期待をし介護士の仕事を選択したいのだけれど、

きつい仕事とも聞くのでやっていけるか不安と感じていませんか?

そこで、今回は介護士の仕事は本当にきついのかについて迫ってみたいと思います。

どんな場面で、きついと感じるのかとそれに対してのアドバイスもありますので、是非今後の参考にしてみてくださいね。

体力的にきつい

介護の仕事は、立ちっぱなしだったり入浴介助があったりとにかく体力勝負です。

でも、体力的にきつくなるのは、仕事の段取りが悪いこと、作業に見合った身体の使い方ができていないことが原因です。

作業をする際の姿勢で身体を痛める

若いので体力があるから大丈夫。力には自信があるから大丈夫。

そう思っていても、座った姿勢や、ベッドで寝ている方のお手伝いが多い仕事のため中腰や前傾姿勢になりやすく、対応に必死になりすぎでしまうことで疲れが蓄積していきます。

結果、体を痛めてしまうので侮ってはいけません。

介助の技術が未熟であると、力だけで作業をしてしまうため余計に体を痛めつらいです。

対策として、介護技術を身につけることが必要です。

おすすめは、仕事ができる先輩をまず真似てみることです。

先輩本人から直接アドバイスをもらい、その現場に合った介助の方法を身に着けるが初めは良いと思いますよ。

24時間体制で行う変則勤務

夜勤を含むシフト制の勤務体制は活動時間が毎日違ってきます。その為、生活リズムが崩れ、しっかり休めなくなります。

疲れが蓄積することで、体調を崩します。

対策は、仕事は可能な限り時間で終わらせ、私生活の生活リズムを整えることです。

特に私のおすすめは、寝起きの時間をできるだけ一定にする事です。

夜勤の日の夜は対象外になりますが、次の日が休みであろうと、夜勤であろうと同じ時間に就寝し、いつでも早朝勤務で間に合うような時間帯に起床を1度はすることです。

仕事は可能な限りきっちり時間で終わらせ、自分に必要な休息時間をしっかりとることで次の日に備える生活が効果的です。

早朝勤務でない日の朝に時間ができるので、ストレッチをするなど朝活をするとストレス発散になりますよ。

勤務時間内にやりきれない時間外業務

介護士の仕事は俗に言う「介護の仕事」だけではありません。書類作成や様々な行事の準備などを介護の仕事と共に進めていかなくてはなりません。

しかし、自分が未熟である、他の作業のフォローにあたる、利用者さんの精神面のサポートにあたるといった理由で、

書類作業や担当の仕事が勤務時間外になり、休む時間が少なくなっていきます。

対策は、事前にやりたいことは伝え、協力をお願いすることです。

例えば同僚に、「今日、できたら月末の夏祭りの飾りをしたいと思っています。協力お願いできないでしょうか」

先に伝えておくことで、仕事のことなので同僚は手助けしてくれるはずです。

事前にしっかりと計画を立てておきたいですね。

汚物の処理や料理がきつい

汚物処理や職場によっては料理も介護士の仕事になります。汚物処理は匂いもきついし、見た目も決して良いものではありませんよね。

料理も初めは段取りが上手くできず片付けにうんざりします。

これらの作業がどうしてもやれないなら介護士の仕事を辞めることを考えましょう。

対策は、苦手なものほど積極的に実践していくことです。

その作業の手際が良い人にアドバイスをもらうのも良いでしょう。

汚物処理については、汚物を触るというより綺麗にすることで病気の予防ができる仕事と認識することができればに触ることへの抵抗感や匂いに圧倒されることはなくなります。

初めは苦戦しても回数を重ねていくことで慣れてできるようになるものです。

私の知る、家では料理をしない男性職員でも

苦手な調理を勤務の度レシピを見ながらなんとか完成させていました。

その男性はいつの間にか食事予定時間より早めに調理が終わるほどの手際を身に着けていました。

人間関係的にきつい

介護は一人で抱えきれる仕事ではありませんよね。

利用者様の24時間365日を支える人たちのチームワークがあってこそできる仕事ですので人間関係が大事ですよね。

人間関係的にきついのはやはりコミュニケーションの不足が大きな原因となります。

介護の現場でどんな風にコミュニケーションを取ればよいのか見ていきましょう。

同僚と意見がぶつかり対立する

一生懸命になりすぎてつい意見がぶつかってしまうことも介護士あるあるです。

同じ仕事をしていても自分と同僚は同じ人物ではないので考え方は違うものです。

対策は、相手の意見をまず聞くことです。その後、自分の意見を伝えると良いです。

しかし、気をつけて欲しいことがあります。

それは、相手の意見を聞いた際は否定的な返事をしないです。意見が違っても、「私はこうするのもいいと思うのですがどうでしょうか?」と伝えた方が相手は話を聞いてくれますよ。

返事をしてもらえない

介護士の仕事は時に一人ではさばけないほどの作業に追われ忙しく動いていることが多々あります。

一人で複数人の利用者さんの用事を引き受けて対応している状態です。

仕事のことで確認したいことがあるのに返事がもらえない。挨拶をしても返事がない。

そういう時、無視されているのだろうかと心配してしまいますよね。

でも、そういった状況の時は相手はあなたの話を聞き、返事が出来る状態ではないでしょう。

対策は、まず相手の状況があなたの話を聞ける状態なのかを確認するとよいでしょう。

例えば、

「おはようございますFさん。来月の行事のことで相談があるのですが、お時間大丈夫ですか?今の作業で手伝いができることはありますか?」

といったような、相手の仕事をフォローする声掛けを行うと返事が返ってきやすいです。

また、電話対応などの明らかに返事ができる状態でないときはタイミングを変え再度声掛けをしましょう。

「そんなこともできないの?」と見下されたような言い方をされる

新人指導の際に指導者や先輩に言われる可能性があります。

慣れない作業のため、上手くできることの方が少なく落ち込むことも多いもの。

その中で、出来るのが当たり前というような見下しの言葉は正直つらいですね。

ただ、介護士は他の職業から転職してくる人がたくさんいます。

「接客業の経験があるなら利用者の反応をみて必要な対応ができるでしょう。」

「若いから体力があるし、早く動けて当たり前でしょう。」

この様に前職や経歴を絡めて見下した言い方をされる事も少なくありません。

でもそれは、介護士は慢性的に人手不足で即戦力を求めてしまうので、期待するが故についついこの様な言い方になってしまいます。

そんな時は、 「自分に期待してくれてるのだな⁉︎」とプラスに考える様にすると気持ちが楽になりますよ。

そして相手には「すみません。」とできないことは素直に認めることで、その事柄についての助言がもらえるかもしれませんね

ダメ出しはされてもアドバイスはもらえない

ダメなのは理解しているのですが、否定的な態度は傷つきますね。

アドバイスが貰えない理由は、相手の考えがやり方は任せるが結果を出して欲しいとしているか、出来て当たり前と思っているかです。

対策は、まずは、どうしたら良いのかアドバイスを求めましょうそれで自分で考えなさいと返事が返ってくるなら他の職員に相談して一緒に考えてもらうのも良いと思います。

トラブルに対処ができずきつい

介護士はクレーム対応や業者やボランティアさんの対応、病院や家族とのやり取りなど、予定外の出来事があったり、

時には状況に応じて難しい判断をしなければなりません。

普段の介護業務以外の仕事は上司や先輩が対応してくれているけど、不在の日ももちろんあります。 

責任のありかが先輩である

上司や先輩が仕事を抱え込み、その人しか知らない情報や仕事が存在している状態です。

クレームの対応、

業者やボランティアさんの受け入れ時の対応、

体調不良者が出た際の病院と家族様のやりとりどうしたらいいかなど、

特に、入所型の施設は外部とのやりとりを上司が引き受けていることが多いようです。

その担当者が不在になると情報が不足しているため、その仕事の対応ができないといった状況になります。

対策は、目の前の仕事にばかりに気をとられず、上司や先輩の仕事にも興味を持ち、自分から情報収集を心がけると良いです。

上司は自分の仕事は助けが必要でないと考えている限り情報提供をしてこないことが多々あります。

必要な情報は待っていても来ないので、自分から先に声を掛け確認をしておくことで予測されるトラブルに備えましょう

結局、介護士の仕事はきついのか?

つまりは、介護士の仕事はきついのです。

しかし、介護士という職種をきついから諦めた方が良いのかと問われればNO!

とお答えいたします。

確かに介護士の仕事は、体力面や汚物処理など介護士特有のきつさはあるかもしれません。

でもそれを除けば、きついと感じるほとんどの問題は、介護士だからではなく一般の会社でもよくあげられるものです。

順応できるように自力で勉強するなり、先輩や苦手とする相手をよく観察するなり、

相手を知るためにあえてコミュニケーションを積極的に取ってみるなり自分から行動することです。

時には話しやすい同僚に相談をしてみることもよいかと思います。

介護士の業界で働こうと試みる人達のほとんどは

人のお世話をしようという心優しいだと思います。

それが介護士に必要な資質になります。

その様な方が現場で生き生きと長く活躍してほしいと私は考えております。

まとめ

今回、介護士の仕事は本当にきついのかという視点で、きついと感じてしまう状況と対策についてお話ししました。

  • 体力的にきついこと
  • 汚物の処理や料理がきついこと
  • 人間関係的にきついこと
  • トラブルに対処できずきついこと

紹介したように様々な場面に遭遇します。

介護士は楽な仕事ではないですが、これらの問題は介護職特定の問題というわけではなく一般の社会人として働くうえで立ちはだかるものばかりです。

つまりは、社会人として仕事をする上で必要な能力や精神力、向上心があればできる仕事だと言うこと。

今回のアドバイスを参考にし、あなたには問題の解決ができる力をつけていただきたいです。

介護の仕事はきついと思っても諦めるのはもったいないです。

きつい部分もあるけど、人のお世話がしたいという優しい気持ちがあればきっと大丈夫です。

これから一緒に働く先輩たちも同じ気持ちを持って仕事をしています。そして、同じ資質をもったあなたと一緒に仕事を出来ることを心待ちにしています。

怖がらずに思い切って介護士に挑戦してださい。

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