あなたは「介護士」のお仕事に対して、どんなイメージをお持ちですか?
介護士に興味はあるけど、なんだかきつそう・・・。って思っているのでは、ないでしょうか?
良く耳にするのは「3K」と言われるものですが、何の事だかわかりますか?
3Kとは、「汚い」「きつい」「危険」の3つのK。
これだけを聞くと良いイメージなんて全く湧きませんよね!
こんな事だけ言われたら私だって「働きたくない!」って思いますもん!
今日は、これを払拭できるよう
「介護士のやりがい」「介護士ってこんなに素晴らしい」
と、いう所を実話を交えて、あなたに少しでもお伝えできればと思います!
イメージ通り?介護のお仕事とは?
介護士のお仕事に対して、なんとなくきつそう、大変そうなイメージをもたれているかと思います。
果たして、本当にイメージ通りのお仕事なのでしょうか?
ここでは、介護士の一般的なお仕事をご紹介します。
介護士の主なお仕事
介護士のお仕事は大きくわけて2種類あります。
- 施設に入所されている方を対象にした施設系のサービス
- 在宅にいながら介護保険のサービスを必要とする方を対象とした在宅系のサービス(ヘルパーやデイサービス等)
具体的には、施設と在宅とで差はありますが、主に着替えの介助、食事介助、排泄介助、入浴介助、口腔ケアなどを行います。
施設やデイサービスでは時にはレクレーション等も担うことがあります。
可能な限り利用者様が持っている能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう支援する事は、どちらのサービスにも共通します。
私が介護福祉の世界に最初に足を踏み入れたのは施設系のサービスの「特別養護老人ホーム」という入所施設でした。
特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)とは、常時介護を必要とし、在宅での生活が困難な高齢者に対して、生活全般の介護を提供する施設です。略して「特養」とも呼ばれています。
出典元:健康長寿ネット
実際に働いてみてわかったことは?
私が働いた施設は主に、重度の疾患の方を対象とした施設で、
「認知症」や「寝たきり」の方が多く入所され、24時間体制の介護サービスを提供するというものでした。
認知症は、脳の病気や障害など様々な原因により、認知機能が低下し、日常生活全般に支障が出てくる状態をいいます。
アルツハイマー型認知症は、認知症の中で最も多く、脳神経が変性して脳の一部が萎縮していく過程でおきる認知症です。出典元:厚生労働省
施設系サービスの介護はそこで生活されているということから、24時間365日稼働。
早出や遅出の日勤帯勤務と、夜勤の交代制勤務の施設がほとんどだと思います。
私も月5回ほどは夜勤をしていました。
実際に介護の世界に足を踏み入れ、最初は業務量の多さと、体力の必要さに毎日をこなすことに精一杯。
認知症を患っている方から同じことを何度も言われたり、急に怒られたり、目的もなく歩き回る(徘徊される)方に付き合ったり…。
何をどうすれば自分が思い描いていた、介護生活になるのだろうと葛藤の毎日でした。
お仕事が「キツイ」から「楽しい」に変わったキッカケ
今日は私が実際に体験し、キツイと思っていた介護のお仕事が「楽しい」に変わる事ができたキッカケをあなたにも伝えたいと思います。
「介護士のやりがい」「介護士ってこんなに素晴らしい」という所を、あなたに少しでも心に響くことがあればいいなと思います!
お仕事が楽しいと思えたキッカケは?
最初キツイと思っていたお仕事が楽しいと思えたキッカケは「夜勤」でした。
なんで「夜勤」なの?と思いませんか?
夜勤をしていると、日中とは違った利用者様の姿を見ることができるので、新しい発見があります!
夜になると人間のいろいろな素の姿がでるのか、それは利用者様の本音だったり、心の声だったりするんです。
日勤と違い夜は職員数も限られ、業務内容としても様々。
そんな中でも、眠れない利用者様とゆっくり腰を降ろし話す時間がもてる事も。
施設には「認知症」の方がほとんどですが、しっかりと会話ができる時もありますし、ドキッとさせられる言葉をもらえる事もあるのです。
何故かわかりませんが、夜ってその人の姿が変わる事が多いと私は感じていました。
夜の意外な姿
当時、現夫である彼にとお付き合いをしていたのですが、私のお仕事の環境が福祉の世界へと変わり、少しギクシャクしていました。
そんなある夜の事。
認知症の、95歳のおばあちゃんが眠れず、一緒にお茶を飲む時間を作り少しお話しをすることに。
昼間は「トイレに行きたい!連れて行って!」という訴えが多い方です。
私はいつも「トイレに座っても出ないのにな・・・」「さっきも行ったのにな」と、その対応の多さに、大変と感じていました。
おばあちゃんは「私は、私の時代にしては珍しく恋愛結婚でね・・・」と話出しました。
私は「そう言えば、私はこの方の話をゆっくり聞いたことがなかったな・・・」
と思い、しばらく話を聞くことにしました。
恋愛結婚なんて許されなかったこと。家族に認めてもらえなかったこと。
義母からの嫌がらせ。でも、ご主人を常に信じていたこと。
ご主人がいつも味方でいてくれたこと。子どもが持てなかったこと。ご主人が先に他界されたこと。大好きだったこと。
ゆっくりとですが、話してくださいました。
昼間からはとても想像できないくらい、穏やかにご主人様の事を話してくれました。
認知症のおばあちゃんが一緒に泣いてくれた
私は話を聞いた後に、少し自分の身の上話をしました。
人生の先輩である方の意見を聞いてみたくなったのです。
その方はうっすらと涙を流しながら私に、
「あなたはきっと、一生懸命やってきたのね。今も頑張ってるのを見てますよ。
きっとあなたの家族も、あなたを誇りに思っているはず。
あなたの彼もきっとあなたの事を信じているはず。あなたも信じてあげてね。」
と言われました。
私も涙した事を覚えています。
この出来事がキッカケで私は、おばあちゃんに対するイメージが変わり、対応のあり方も変わりました。
それも自然に。
「相手を知る」ってこんなにも対応のあり方を変えてしまうものなのだ、と驚きました。
私自身の変化と成長
昼間、トイレへの訴えがほとんどのこの女性。
あれから私は、ナースコールがあった際は、まず話を聴くようにしました。
ご主人との馴れ初めの話を振ったり、少女時代に楽しかった事を聞いたり。
業務が忙しいのは変わりありませんが、少し腰を下ろし、向き合うことで、その方はトイレを忘れ、落ち着きます。
落ち着くことができれば、膀胱に尿が溜める事ができ、膀胱の筋力も落ちません。
(自立支援の一歩とも言えます!)
私自身も、その方の目に見えるものだけではないものに、目を向けることができている自分にも嬉しくなりました。
もう他界されましたが、この女性への感謝の気持ちは今も変わりません。
介護のお仕事の「やりがい」とは
「相手を知る」と言う事は、介護のお仕事だけではなく、人間関係にも応用が効きます。
きっと知らず知らずにやっている事もあると思います。
私はこの事を改めて教えていただいたと感じ、私は現夫である彼と再度向き合うことが出来たのです。
自分自身が人間として、成長できる。
介護ってすごく「やりがいがあるお仕事」なんだな。と感じることができました。
「ありがとう」と感謝される
介護や医療は人から感謝される仕事。ってよく聞きませんか?
もちろん、いろんなお仕事があり、それぞれ人から感謝されることは多々あります。
介護士は、その方の最期の人生に深く関わることが実感でき、「ありがとう」と言われたら、「やってきてよかった」と心から思えます。
そして、こちらも自然と感謝の気持ちがわき、人に優しくなれます。
「そんなの理想のはなしでしょ?」と思うかもしれません。
確かに、理想は理想。
もちろんです。
でも、理想がなければどんなお仕事でも夢は叶いません。
私はこの女性に出会い、自分を少し出すことで、相手の心を知ることができました。
これって本当に、普段の人間関係にも大切な事ですよね。
人の人生に関わることができる仕事
私が感じたことは、「人間性を知り、人生を知り、私もその人の方の人生に関わることができる」と言う事です。
人生の最期を、あなたならどんな人と過ごしたいですか?
私は「自分の事を想ってくれる人」と過ごすことができたら幸せだろうなと思います。
この介護の本質を是非あなたに知っていただきたいと思い、今回ご紹介させていただきました。
まずは、挨拶からしてみませんか?
私がなぜ、初めに介護のお仕事がキツイと思ってしまったのか?
それは、毎日こなすルーティーンのような日常業務を覚えるほうが先だと思い込んでいた事にありました。
何もわからないから、雑用に力を入れよう!!
これがきっと空回りの原因だったんですね。
一番大事なことを私は見落としていたのです。
一番大事なこと。
それは、利用者様一人ひとりと向き合う事。
夜勤での、このひとコマが、私にそれを教えてくれました。
お一人おひとりの人生も違えば、性格も違う。
どういう経緯で今ここに居るのかは人それぞれです。
違うからこそ、「知る」って大切な事なんです。
そんな難しいことできない!って思いますか?
挨拶からでいいんです。
忘れられてもいいんです。
毎日、目線を合わせ、挨拶する。
介護士のスタートで必要なものは、介護技術ではありません!
誰もができる、スキルが一つだけあります。
それは、挨拶です。
挨拶が出来れば、介護士のお仕事に不安はいりません。
毎日繰り返す中で、一言、二言、言葉が増え会話ができていきます。
すると、少しづつ相手のことも分かってきます。
日常業務のルーティーンなんて急がなくても毎日するから嫌でも体が覚えるんです。
でも、人の人生なんて向かい合わないとわからない。
その時間をとる事が大切だったのです。
特徴や思考、好きなものや反応がある言葉や歌。
これだけでも、いろいろな支援がスムーズにいきます。
今まであんなに時間がかかっていた事が嘘みたいに!
これが分かった時、何かが私の中で変わりました。
まとめ
介護士のお仕事は良くないイメージを持たれがちです。
実際働いてみて確かに、苦労したことは多々あります。
しかし、利用者様のことを深く知ることで、お仕事が楽しくなり、自分のお仕事に自信が持てるようになりました。
介護士のお仕事とは、
相手を知ることで、その人の人生に深く関わっていける。
自分自身も、大きく成長できる。
相手に感謝をされるとてもやりがいのあるものです!
是非あなたにしかできない、心のケアを一緒に味わってみませんか?
心が暖かくなること間違いなしです!
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