介護の仕事は、利用者さんの言葉が聞けて、生き生きした姿を間近で見れるのでやりがいがとてもあります。
その反面、日々のストレスが蓄積されやすく「辛くて、辞めたい」「もう無理!限界」と感じることが多いのではないでしょうか。
日々のストレスを我慢して溜めておくと、人間関係が円滑にいかなくなり他の職員とぎくしゃくしてしまうこともあります。
イライラして、利用者さんへの口調が強くなってしまったり、最悪の場合は、自分の精神を追い込んでしまうことも。
ストレスが適度に解消し、上手く付き合うことで辛かったことや限界だと感じていたことも平気になって、仕事がもっと楽しくなりますよ。
ここで私が今、ストレスを感じる根本的な原因と解消法をご紹介します。
介護士がストレスを感じる原因5つ
介護士の仕事はやりがいのある仕事です。
仕事内容が詳しく書いてある記事がありますので、参考にしてください。
ストレスを感じるけどいったいその原因はどこにあるのでしょうか。
原因を知ることで対処法が見えるかもしれません。
介護士のストレスの代表的な原因は次の5つになります。
職場の人間関係
介護の現場は、閉鎖的な環境の中、少人数のチームで行動します。
そのため、苦手な相手とも密なコミュニケーションをとることが、必要でストレスをさらに大きくしてしまいます。
スタッフの年齢層や経歴により介護観や方針、価値観が大きく違ってくることも少なくありません。
自分の意見を言っても聞いてもらえなかったり、言えなかったりするのもストレスですよね。
悔しくて、泣きたくてもそれをこらえて頑張っている人がたくさんいらっしゃると思います。
介護士の仕事は、体力が必要なうえ業務がとても多いため余裕がない状態で働いている人が多くいます。
そのため、先輩や上司のきつい言動や態度にストレスを感じることも少なくありません。
介護観は人それぞれですが、どうしても自分の介護観を押し付けたがる人もいます。
それも大きなストレスの原因の一つになってしまいますよね。
うまく聞き流せれば楽なのですが、そうもいかないのが現実です。
私も年上のお局様の嫌味やその人の気分で、大変な仕事ばかりを任されることもあり、大変悩まされました。
人手不足
介護業界は慢性的な人手不足です。
高齢者は年々増加するのに対して、介護職員が圧倒的に足りていないのが現状です。
休みを希望通り取れないことなんて日常茶飯事。
急な欠員による休日出勤やシフト変更は当たり前。
ほぼ休憩を取れない日もあり、ストレスを感じる機会が多くなります。
給料への不満
令和元年賃金構造基本統計調査を見てみると、介護士の平均給与額は、看護師や理学療法士と比べて7万円弱も差があることがわかりました。
昨今、介護業界における慢性的な人手不足を問題視した国による介護職の賃上げなどが行われています。
しかし、施設が個人の給与に反映させていないケースもあるようです。
需要は多く、絶対になくならない職業ですが、低賃金で働くことによる将来への不安もストレスの原因になってしまいますね。
身体的負担
介護士は、入浴介助やベッドの移動など、要介護者の体を四六時中抱えたり、支えたりする肉体労働がつきものです。
加えて夜勤、早朝勤務などの不規則な勤務を強いられることもしばしば。
これが日常的に繰り返されることにより、介護士の身体的負担は大きくなります。
身体介助は、体力が必要で利用者さんを抱き上げる場面も多くなります。
無理な体の動かし方をして、腰を痛める人もたくさん見てきました。
また、体調が優れない日でも人手不足のため休むことができないことも珍しくありません。
万全でない状態で仕事をすることでストレスをより、強く感じてしまうなんてこともあります。
利用者の対応
介護士は、利用者から感謝の言葉を頂ける素晴らしい職業である一方、近年利用者からの
パワハラやセクハラなどのハラスメント問題が浮き彫りになっています。
認知症の利用者による罵詈雑言、不穏行動により心身ともに疲弊してしまいます。
言葉の暴力だけでなく、殴る、蹴るなどの身体的暴力をふるう人もいます。
さらに、利用者さんの家族からも威圧的な態度をとられたりして、精神的に追い詰められてしまう職員もいるほどです。
私の勤めていた施設でも重度の認知症や気難しい利用者さんと職員のトラブルはよくありました。
以前、私が働いていた施設ではそんなトラブルを黙認してなんの対応もしてくれませんでした。
介護計画などもしっかりしておらず、ストレスと不信感が募り転職を決めました。
ストレスを解消する方法
ストレスは限界になる前に気付いて日常的に解消することが大切です。
自分に合った解消法を見つけてストレスとうまく付き合いましょう。
トイレに行く
ほかのスタッフへトイレに行くことを伝えて、トイレに行きましょう。
休憩時間や業務前に済ませておくのは基本のことなのですが、生理現象なのでダメだと
言われることはほぼありません。
トイレという小さなプライベート空間で少し深呼吸をしてみましょう。
瞬間的にストレスを感じた空間や人から離れることで気持ちを切り替えられるようになります。
気持ちに余裕を持たせるための一呼吸はとても効果的ですよ。
毎日しっかりと睡眠をとる
あなたは毎日しっかりと睡眠をとっていますか?
寝具にこだわってみたり、就寝前の飲酒やカフェインを控えるなど工夫をして就労後には十分な睡眠がとれる環境を整えましょう。
ストレスや疲労があると食べ過ぎてしまったり、お酒に手が出てしまったりしがちです。
それだと睡眠の質が低下して寝起きや寝つきが悪くなってしまいます。
グッとこらえて休みの前日に自分へのご褒美として美味しいものを食べたり、お酒を嗜みましょう。
日々健康的に働くために睡眠はとても大事なことです。
睡眠不足による疲れから集中力の低下、ストレスや不安の増加にもつながります。
最後には心身ともに病むという結果を引き起こすので甘く見てはいけません。
一般的に、理想の睡眠時間は7時間と言われています。
ベットに入ってから眠りにつくまでの時間も想定した睡眠時間を確保することが十分な睡眠をとる近道になります。
どうしても睡眠時間が取れないのなら昼休みに15分~20分の仮眠を取って脳をリフレッシュさせてあげましょう!
頭の切り替えにもなり、午後からもスッキリと過ごせるようになります。
適度な運動を心がける
日常的に行う適度な運動が気分転換やストレスの発散につながります。
ウォーキングなどの有酸素運動を行うことでセロトニンという幸せホルモンが精神を安定させてくれます。
無理に激しい運動を行う必要はありません。
ストレスを感じる環境で無意識に力が入って凝り固まった体はしっかりほぐしておきましょう。
仕事の合間やお風呂上りにヨガやストレッチで筋肉をゆっくり伸ばすのがとても有効です。
適度な運動はダイエットや健康維持の観点からみても良く一石二鳥ですから継続して行っていきたいですね。
誰かに話す
ストレスを一人で抱え込んで我慢してしまうと体調を崩しますし、精神的に病んでしまうこともあるため、まずは誰かに話しましょう。
同僚、恋人や家族など自分が信頼する人に話すのがいいでしょう。
きっと、ダメ出しや否定などせず、聞いてくれますし、話もしやすくなりますよね。
話すことで自分の中で漠然とした不安やイライラを整理することができます。
すると、途端に解決の糸口が見つかったり、ストレスと感じていたことが大したことではないと気付くこともあります。
その話に相手が共感してくれたら自信につながって、より一層ストレスが軽減されます。
信頼できる人との会話する機会を増やして、ストレスを軽減していきましょう。
職場環境を見直す
最後の手段です。
本当にダメだと感じたら思い切って、転職をして、職場環境を変えてみましょう。
心身ともに壊してからではもう手遅れになってしまいますよ。
転職は「逃げ」ではありません!自分と向き合って新たな道を探しましょう。
新しい職場に行ってみたらびっくりするくらい、ストレスフリーだったなんてことも珍しくありません。
限界が来る前に求人サイトを覗いて、転職を意識しておくだけでも気持ちが楽になりますよ。
まとめ
・介護士はストレスを感じる機会が多い
・ストレスを感じたらプライベート空間で深呼吸してみる
・しっかりした睡眠、適度な運動で心身の健康を維持する
・自分が信頼する人に話をし、理解してもらう
・どうしてもダメなら転職を考える
あなたは介護士は素晴らしい職業だと思いますか?
私はやり甲斐もあり、誰かの役に立てる素晴らしい職業だと思っています。
しかし、日々溜まっていくストレスや不満により離職してしまう方が多いのが現状です。
限界になってしまう前にストレスを解消してより良い介護士ライフを送りましょう。
あなたの仕事はとても大事な職業です。
自信と誇りを持ってくださいね。
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