介護士を目指して、進路を検討しているあなた。
介護士になるには、大学や専門学校など様々なルートがあるので悩みますよね。
もし、今介護士一本でやっていく気持ちが固まっていないのであれば、大学へ進むことをお勧めします。
私の同僚には「介護以外の仕事もしてみたかったから、大学へ行けばよかった」と後悔している方がいました。
専門学校の場合、介護以外の道に進む事が難しいのが現状です。
大学を卒業した方は就職する際に、専門分野のみならず広い視野で仕事を選ぶことができます。
この記事では、大学進学によってあなたの可能性が、どのように広がるのか詳しくご紹介します。
介護士になるための大学とは?
介護士として将来働くのであれば、取得しておきたい資格があります。
それは、国家資格である「介護福祉士」です。
大学に進学することで、この資格を取得しやすくなります。
「介護福祉士」の仕事内容や資格のメリットはこちらの記事で詳しく紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
介護士になるために専門学校に進む魅力とは?〜最短で介護福祉士の資格取得〜
大学の種類は?
大学で福祉系の勉強をするには、次のように2種類のコースがあります。
- 4年制大学への進学
- 2年制大学への進学
短期大学の2年制は、4年制同様、専門的な知識と一般課程の履修も必要となります。
通う年数が短い分、専門学校や4年制の大学に比べ忙しいと言えるかもしれません。
しかし、実習や就職に向けての担当職員の配置がある場所が多く、相談はしやすいと思います。
どちらが、より自分にあうか検討しましょう。
資格がとれる大学は限られているので注意
介護福祉士の資格は、どの大学でも取れるわけではありません。
介護福祉士養成施設として登録のない福祉系の大学を卒業しても、介護福祉士としての登録は卒業後すぐにはできませんので、注意が必要です。
介護福祉士の資格は、大学に通う以外にもこちらの図の様に、様々な取得するルートがあります。
参考資料:福祉振興・試験センター
図にある「介護福祉士養成施設」に登録してある大学に進学し卒業すると「国家試験受験士資格」を取得することができます。
「介護福祉士養成施設」とは、専門学校や短大も含みます。
養成施設の一覧を載せておきますので、あなたが希望される大学が登録されているか調べてみましょう。
参考資料:養成施設一覧
平成29年に、養成施設を卒業後、資格取得に向けて法律の改正があり、現在は経過措置期間です。
そのため「卒業後5年の間は、国家試験を受験しなくても、または、合格しなくても、介護福祉士になることができる。」となっています。
しかし、注意することが2点あります。
- 卒業後5年間のうちに国家試験に合格
- 卒業後5年間続けて介護等の業務に従事する
①②のどちらかの条件を満たすことで、5年経過後も介護福祉士の登録を継続することができます。
①②のどちらかの条件をみたせない場合、介護福祉士の登録が取り消しとなります。
この条件は、専門学校でも短大でも該当し、養成施設卒業後の道のりは同じです。
では、なぜ大学に進学することにメリットがあるのでしょうか。
大学に行けば可能性が広がる!
大学に進学する目的は、人によって違いがありますよね。
学校教育法では、大学で学ぶ目的は、より深く広く知識をつけ研究すること、目標としては得た知識等を社会に提供していくことと定義さています。
参考資料:教育情報センター
そのため、専門分野にかぎらず一般課程の履修を必要とするため学ぶ範囲がとても広く、その分得た知識で将来の可能性も広がると言えます。
より深く専門的に学ぶ機会がもてる
4年制の大学になると、学ぶ時間もたっぷりあります。
専門分野の授業にしてもより深く学ぶ機会が多く持てると言えるでしょう。
大学は、研究分野もありますので、ゼミに入ったりすると、より深く専門的に学べるはずですので、興味があればぜひ参加してみてください。
ゼミの先生が先々の就職または進路相談等にも乗ってくれやすくなります。
将来取得できる資格が豊富
医療福祉の世界では、「介護福祉士」「社会福祉士」「精神保健福祉士」他に将来スキルアップとして「ケアマネージャー」など、様々な資格を持って幅広く活躍されている方が大勢います。
進学する大学や、取得する単位によっては将来「介護福祉士」のみならず、「社会福祉士」や「精神保健福祉士」など様々な資格取得へ向けて道も広がります。
取得する資格の範囲が広がるということは、将来専門職に就きたい場合でも様々な選択肢がさらに広がると言う事です。
それぞれ国家資格となりますので、必要な単位数は変わってきますので、各学校に確認してみましょう。
一般企業への就職も見据えることができる
大学は専門分野以外にも一般課程の履修も必須となります。
そのため、将来は専門分野のみならず、一般企業への就職にも目を向けることが可能となりより視野を広くもて社会への扉を開くチャンスがあります。
専門学校卒業では最終学歴は高校卒業となりますが、大学は最終学歴として就職活動中に履歴書に記載ができますので、最大のメリットとなるでしょう。
大学進学のデメリットとは?
大学進学後、専門分野以外に将来に向けて視野を広く持つ事ができることをお伝えしてきました。
では、専門分野に限ってはどうなのか、何かデメリットがあるのかをまとめてみました。
介護士として他の養成施設より不利?
4年制大学への進学は他の養成施設(専門学校、短大)に比べ、資格取得まで時間がかかると言う事と、その分学費がかかります。
また、専門職としてのスタートは、他の養成施設へ進学する方に比べ遅れることになります。
大学は専門学校と違い、一般課程の分野もありますので専門分野の単位だけ取ればいいというわけではありません。
専門分野だけを、ゆっくり勉強をするというわけにも行かないでしょう。
また、専門的な知識への座学等はしっかりと学ぶ機会はありますが、大学によっては実習内容が、他の養成施設に比べ薄いかもしれません。
就職活動に関しては大学は各学生が自身で取り組んでいく体制が多いので、他の養成施設に比べ、相談がしにくいと感じる事があるそうです。
介護士の給料に学歴はあまり関係しない
介護士として就職する際に、給料として優遇されるのは学歴よりも資格の有無の方が大切かもしれません。
就職先によりますので絶対とはいえませんが、必ずしも就職時に学歴が最優先とは言えない世界なので、在学中に資格取得に向けて頑張りましょう。
大学の選び方
大学もたくさんあり、養成施設と言いながらもどこを選んでいいか悩まれるともいます。
せっかく進学したのに、途中で自分に合わないと挫折することは避けたいですよね。
ここでは、大学の選び方をご紹介します。
ポイントを比較しよう
大学を選ぶときに意識したいことは次の取りです。
- 学費
- 就職先
- カリキュラム内容
- 学校の雰囲気
これらは、先ほどお伝えした記事にもありますので、ご参考ください。
介護士になるために専門学校に進む魅力とは?〜最短で介護福祉士の資格取得〜
この4つのポイントと別に、ぜひ比べていただきたい所をご紹介します。
- 実習の内容
実習や演習の内容によっては学校で様々です。
現場での実習があるか、またその実習先へ顔つなぎしてくれる職員体制があるのか、ご自身での実習先の調整となるのか等、確認をしましょう。
- 資格取得が考えられる種類
学部や単位数の取得の方法で、将来的に資格取得が目指せる選択肢が増える事がありますので是非確認してみてください。
受験方法を確認しよう
大学に進学するには、受験を突破しなければいけません。
受験というと筆記試験をイメージすると思いますが、現在は様々な方法があります。
- AO入試(総合型選抜)
AOとは「アドミッションズ・オフィス」の略です。
私立大学に多い入試方式ですが、大学側が求める人物像(アドミッション・ポリシー)に合う学生を採用するための方法となります。
学校推薦とは違い、自身で自身を推薦するイメージとなります。
2020年より、選抜内容に少しづつ変化があっています。
下記に参考資料を載せておきますので、その都度よくご確認ください。
参考資料:文部科学省
- 推薦入試(学校推薦型選抜:公募or指定校推薦)
推薦入試は人柄を尊重してくれます。
在学中の高校の評価や書類審査・小論文や面接での受験となります。
- 共通テスト(大学入学共通テスト・2次試験)
センター試験の後継テストとして行われることになりました。
「大学入学共通テスト」と「2次(大学個別)試験」の合計点で合否が決まります。
- 一般入試(一般選抜)
一般入試とは、学力「一発勝負」の受験法です。
基本的には筆記試験またはマークシート試験になります。
これらの中で、自分の実力や得意分野に合わせて、受験を突破することができる方法を選んでいきましょう。
希望する大学が、公立か私立かで違いがでてきます。
挑戦できる大学なのかは、在学されている学校の先生に相談することをお勧めします。
まとめ
大学進学のメリットは次の通りです。
- 専門分野に集中的に勉強ができ、深く勉強ができる。
- 令和8年度末(令和9年3月末)までに卒業する方は卒業後5年の間は、国家試験を受験しなくても、介護福祉士として登録することができる。(卒業後、登録継続の条件あり)
- プロとして即戦力と信頼を得やすい。
- 専門職として就職につながりやすい。
- 将来スキルアップやリーダーを目指せる。
- 広い視野で将来を考え選択することができる。
- 社会福祉や精神保健福祉士など他の国家資格も目指せるチャンスがある。
大学は時間とお金がかかる分、貴重な社会経験ができる場でもあります。
多くの知識と人との関わり方が学べる場でもあります。
ぜひこの4年間という貴重な時間を有意義に使い、社会へ羽ばたく基盤を作りながら専門職への道を目指してみてはいかがでしょうか。
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