介護士になるには

介護士と介護福祉士の違いとは?資格の有無でこんなに変わる

「介護の仕事に興味があるけど介護福祉士ってなに?介護士と違うの?」

「介護士と介護福祉士の違いを教えて!」

これから介護の仕事を始める方は上記のように考えているのではないでしょうか?

結論から言うと

  • 「介護士」は介護職全体の総称
  • 「介護福祉士」は資格の名称

上記になります。

この記事を書いている私は「介護福祉士」の資格を所有しており、30年介護の仕事をしてきました。

今回はそんな私が「介護士」と「介護福祉士」の違いを分かりやすく解説します。

これから介護を始める方は必見の内容になりますのでぜひ最後まで読んでいってくださいね。

介護士と介護福祉士の違いとは?名称と資格

あらためて結論を言うと「介護士」は介護職として働く人の総称。「介護福祉士」は介護職の一部の資格になりますよ。

詳しく見て行きましょう。

介護士は職業の総称

「介護士」は介護の仕事に就いている人の総称です。

介護業界で働く人すべてを「介護士」と言います。

  • 高齢者施設で介護をしている人
  • 障害者施設で介護している人
  • ホームヘルパーとして働く人

上記のように介護に従事している人は全て「介護士」です。

介護福祉士は資格の名称

「介護福祉士」は介護士の資格のひとつです。

下記のようなイメージですね。

  • 「介護士」=介護を行う仕事をする人
  • 「介護福祉士」=資格の名称

「介護福祉士」は仕事ではなく、数ある介護の資格のひとつです。

とはいえ介護現場で唯一の国家資格であり、「給与」「就職の幅」など無資格者と比べて優遇されていますよ。

介護福祉士を取得することで何が変わる?3つのポイント

では実際に介護の仕事をするのに「介護福祉士」を取得する必要はあるのでしょうか?

答えは「NO」です。

介護の仕事は無資格からでも始められるので安心してください。

>>無資格でも介護士はできる!無資格で働くメリット・デメリットを紹介

ただ上記でも話した通り、「介護福祉士」を所有していることで優遇される場面もあります。

これから働く方は避けて通れない資格なので、その辺りも確認しておきましょう。

具体的には下記の3つになります。一緒に見て行きましょう。

  1. 就職先の選択肢の違い
  2. 給与の違い
  3. 仕事の内容の違い

①就職先の選択肢の違い

介護福祉士を所有していることで就職先の選択肢が一気に増えます。

下記は「介護ワーカー」の公開求人数です。

  • 「介護福祉士」の求人数 66,655件
  • 「無資格」の求人数 11,628件

介護福祉士の方が6倍の求人数があることが分かります。

選択肢が増えることで、より自分に合った職場を選べるようになります。

とはいえ介護業界は人材不足。

選択肢が狭まるとはいえ「無資格」や「未経験」でも就職先は十分あるので安心してください。

②給与の違い

下記は「無資格者」と「介護福祉士」の給与を比較したものです。

資格 平均月収
介護福祉士 329,950円
無資格 275,920円

参照:厚生労働省 令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果

月収で5万円近くの差が。年収にしてみると60万円の差になります。

介護士の月収については下記で詳しく紹介していますのでよければ参考にして下さい。

>>介護士の平均月収と給与を上げる3つの方法も紹介します

③仕事の幅が違う

介護士の中でも「無資格者」と「介護福祉士」で、できる仕事の内容に差が出ますよ。

介護士の仕事は大きく分けて「生活支援」「身体介護」の2つに分けられます。

  • 「生活支援」:シーツ交換、環境整備、調理業務など
  • 「身体介護」:入浴の介助、食事の介助、移動の介助

身体介護は主に「利用者に触れる行為」

介護施設では「身体介護」は有資格者の指導のもとで行うとされています。

最初は指導を受けながら行い先輩に「大丈夫だな」と思われれば一人で任せてもらえるようになりますよ。

しかし「訪問介護」では、無資格者は身体介護を行うことができません。

訪問介護は利用者の自宅で介護を提供するサービス。

「利用者とふたりきり」という状況下で指導する人間がいないため無資格者は身体介護ができません。

介護福祉士を取得するには3年の実務経験が必要

「違いとメリットも分かった。じゃあ取得してみようかな」

と思った方へ向けて介護福祉士の取得方法も簡単に紹介していきますね。

介護福祉士の取得方法は主に3つあります。

  1. 「2~3年制の養成校に通う」→「国家試験に合格」
  2. 「現場で3年間働く」「実務者研修を取得」→「国家試験に合格」
  3. 「福祉系の高校を卒業する」→「国家試験に合格」

この記事を読んでいる方は高校生以上ですよね。

「福祉系の高校を卒業する」というのは現実的ではないので残りの2つの方法を紹介していきますよ。

取得方法①:2~3年制の養成校に通う

養成施設は最短で2年間になります。実技試験は無く筆記試験のみでOKですよ。

養成校は知識と技術を習得する場なので、通信制は無く通学する必要があります。

知識や技術をしっかり習得したい方でお金、時間に余裕がある方はコチラを選択しましょう。

詳細は下記を参考にしてください。

>>介護士になるために専門学校に進む魅力とは?〜最短で介護福祉士の資格取得〜

取得方法②:実務経験3年と実務者研修を取得する

介護士として3年間で540日以上働き「実務者研修」を修了していことで介護福祉士の国家試験を受験することができます。

実務者研修とはかつてホームヘルパー1級と言われた資格です。

今は制度が変わり「実務者研修」と名前を変えています。

この資格には「受講要件」はありません。無資格からでも研修を受講することで取得できますよ。

研修時間は450時間。日程にもよりますが6カ月前後で取得可能です。

なお実務経験についてですが「実務として認められない職種」もあるので注意してください。

次に掲げる職種は、介護福祉士の受験資格とはなりません

「人員配置基準」「運営要綱」等に示された、主たる業務が介護等の業務と認められない職種

  • 生活相談員、支援相談員などの相談援助業務を行なう職種
  • 医師、看護師、准看護師
  • 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの機能訓練担当職員(当該業務を補助する方を含む)
  • 心理指導担当職員、作業指導員、職業指導員、就労支援員
  • 事務員、介護支援専門員、調理員、栄養士、計画作成担当者、福祉用具専門相談員

主たる業務が介護等の業務でないことが明確な職種
例:相談員、警備員、運転手、用務員、清掃員、あん摩マッサージ指圧師

引用:公益財団法人社会福祉振興・試験センター

とはいえ介護士として施設で働くことで実務として認められるので安心してください。

>>働きながら国家資格の介護福祉士を目指そう!資格の取り方を教えます

迷っているならまずは現場で働いてみよう

ここまで読み進めて

  • 「まずは資格を取るべきなのか?」
  • 「まずは働くべき?」

と迷っている方もいますよね。

個人的には「まずは働いてみる」ことをおすすめします。

というのも資格取得後に働き始めてから「なんか違う」となってはそれまでのコストや時間をムダにしてしまうからです。

少し働いてみて「いける」と思えばそこから「専門学校へ通う」「さらに実務経験を積む」など選択していけばOKですよね。

働き始めて自分に合っていると確信してから行動を考えても遅くはありませんよ。

資格取得を目指すなら転職エージェント「かいご畑」がおすすめ

介護福祉士を目指すなら転職エージェント「かいご畑」を利用すると良いでしょう。

かいご畑は

  • 「キャリア相談」「求人紹介」などの転職サポート
  • 派遣転職を利用することで実質0円で資格取得可能

上記のメリットがあります。

特に資格については派遣転職を利用することで実質0円で取得可能です。

介護福祉士については国家試験に合格するための講座を無料で受講できますよ。

これから就業を考えている方はぜひ利用を検討しましょう。

まとめ

この記事では以下のことを解説しました。

  • 「介護士」は介護職員の総称
  • 「介護福祉士」は介護士の資格の一つ
  • 介護福祉士を取得すると「給与が上がる」「就職の選択肢が
  • 広がる」「仕事の内容に差が出る」
  • 介護福祉士を取得するには「実務経験ルート」「福祉高校ルート」「養成施設ルート」3つがある
  • 迷っているならまずは働いてみよう

「介護士」と「介護福祉士」は全くの別物です。

これから働く方はその辺りをしっかり理解しておきましょうね。

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